高齢での不妊の割合

WHO(世界保健機関)は、「不妊」の定義を「避妊をしていないのに2年以上にわたって妊娠に至らない状態」のこととしています。

赤ちゃんが欲しいと望んでいるのになかなか妊娠できないでいる場合は、不妊治療をすることで赤ちゃんが授かる場合もあります。
現在では全出産の13.7%の割合で、不妊治療を行なったという報告がされており、8組に1組が不妊治療をして出産していることになります。

不妊の原因の半数は、無精子症など男性の側にあると考えられています。
残りの半数である女性の側の理由については、女性の体内での妊娠のメカニズムを考えた上で、大きく三つに因子に分けることができます。
まず、卵子の排卵が上手く行なわれない排卵障害による不妊です。
そして、受精卵を子宮に輸送する卵管の輸送能力が低下する卵管性不妊があります。
最後に子宮に着床されない着床障害による不妊です。

特定の疾病や感染症による不妊では、病気を治療することで妊娠が可能になりますが、女性の年齢が高くなり身体の老化とともに妊娠しにくくなっている場合もあります。
実際に、30歳未満の不妊治療の割合は出産全体の7.6%であるのに対し、30~35歳では17.9%になり、35歳以上では27.3%になるとの報告がされています。
35歳以上の高齢出産では4人に1人が不妊治療を行なっていることになります。

病歴の有無にかかわらず、高齢での妊娠・出産を考える場合には、不妊という言葉を頭の片隅で意識しておくのもいいかもしれません。
少しでも不安に思うようなら、早めに産婦人科医に不妊の相談をされた方がいいでしょう。





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Posted by 熊猫 at 2009年12月13日10:28 │高齢妊娠とは